ペアスマートガラスの遮熱・断熱効果を解説!

ペアスマート ガラス

マンションなどの集合住宅をはじめ、オフィスビルや病院、高齢者施設、幼稚園や保育園、工場向けとなるリフォーム用Low-Eペアガラスとなるペアスマート。
ペアスマートは、ガラスとガラスの間にクリプトンガスを封入したガラスとなり、遮熱・断熱効果を上げることが可能になっています。また、その効果によって、結露の発生やエネルギー消費を抑えることもできる薄型Low-Eペアガラスです。
ラインナップとしては、防火タイプ、非防火タイプがあり、主な機能には、断熱 、 遮熱 、結露対策 、 UVカット 、省エネのほか、安全対策、防犯対策、リフォーム対応などがあります。
今回は、そんな、ペアスマートについて、より詳しくご紹介させて頂きます。

視界面で問題なし!

一般的な防火タイプのガラスの場合、網入り板ガラスとなります。この網入り板ガラスの場合、どうして見た目が悪く、外の景色も楽しむことができません。また、最も多い悩みとして、熱割れやさび割れです。網入り板ガラスの場合、「急にガラスが割れた!」「知らないうちにガラスにひびが入っている!」といったガラストラブルは少なくありません。網入り板ガラスの場合、どうしても、急激な温度変化やさびに弱いガラスになってしまうためです。
そんな、網入り板ガラスに比べペアスマートの防火タイプは、網を一切使用しない耐熱強化ガラスを使用したLow-Eペアガラスとなります。もちろん、網入り板ガラスと同じ機能を持ち、万が一ガラスが割れてしまっても破片が粒状となるため、大きなケガをすることもなく安全です。
防火対策として、必ず防火タイプのガラスの使用が義務付けられている場所は少なくありません。そのような場所でもペアスマートを使用すれば、一般的な防火タイプのガラスとなる網入り板ガラスのようなデメリットなど一切感じることなく、視界面も問題なく風景を満喫しながら過ごすことが可能になります。

スマート施工が魅力

ペアスマートなら、今使っているサッシはそのままでガラス交換が可能です。一枚ガラスからLow-Eペアガラスへと交換することができるのです。一般的に一枚ガラスからペアガラスに交換した場合、厚みや重さが気になります。ペアガラスの方がガラスの厚みが増し、その結果、重量が重くなりサッシへの負担が大きくなってしまうのです。そのため、窓ガラスのみの交換ではなく、サッシからの交換が必要になるケースもあります。そうなると、どうしても、費用の負担は大きくなってしまいます。
そのような心配もペアスマートなら必要ありません。ペアスマートでは、省エネ性能を備えたうえで薄さと強さ、そして、軽さを実現しているガラスとなります。そのため、サッシへの負担を心配することもなく、スムーズにガラスのみの交換が可能となります。
しかも、1dayリフォームが可能と時間もかけずにガラス交換を行うことできるのです。

快適な暮らしを実現

室内で一年中快適な暮らしを送るためには、室内の温度を保つこと。そして、室内の温度を保つ際に必要なのが窓ガラス対策です。外気に直接触れることになる窓ガラス。それだけに遮熱性と断熱性を軽視してはいけません。そこで、遮熱性と断熱性を発揮してくれるのがペアスマートなのです。
防火タイプのペアスマートの構造は、網なし耐熱強化ガラスの中に光や熱を選択透過・反射することができるLow-E膜が入っています。また、断熱性は空気の2.8倍。無害無臭の気体で熱伝導率が空気よりはるかに低く、高い断熱性を発揮することができるクリプトンガスが挿入されています。スペーサーの下には封着材や吸湿剤が入れられ、夏は遮熱効果。冬は断熱効果を発揮させることができるようになっています。
夏の遮熱効果においては、ガラス面に入射する日射しを1とした場合の室内流入比率を表す日射熱取得率は0.39となり、一枚ガラスの約2.3倍もの数値となります。
数値シミュレーションにおいても以下のような結果となります。

夏の遮熱効果

〇一枚ガラスの場合
室内側ガラス表面平均温度:37.7度
室内平均空気温度    :31.5度
に対し、
〇ペアスマートの場合
室内側ガラス表面平均温度:33.4度
室内平均空気温度    :27.3度
という結果がでています。
このことから、どれだけ高い夏の遮熱効果があるかわかってくるかと思います。
次に冬の断熱効果においても、熱の移動を表す数値で室内外の温度差が1度の時、面積1㎡あたりに移動する熱量を表す熱貫流率は1.9で、一枚ガラスの約3.2倍の数値を誇っています。
数値シミュレーションにおいても以下のような結果となります。

冬の断熱効果

〇一枚ガラスの場合
室内側ガラス表面平均温度:10.4度
室内平均空気温度    :21.5度
に対し、
〇ペアスマートの場合
室内側ガラス表面平均温度:18.0度
室内平均空気温度    :22.6度
という結果がでています。
このことから、どれだけ高い断熱効果があるかということがわかるかと思います。
以上からもわかるようにペアスマートに取り換えることで、遮熱効果、断熱効果がアップし、夏の日射しを遮ることができ、室内のモワッとした夏の不快感を軽減させることが可能に。そして、冬場は室内の熱を逃さないため、窓まわりの冷え込みを軽減させることが可能となります。

結露の低減効果

断熱性能が高いペアスマートなら、結露の低減も可能です。

【結露が発生する外気温度を比較した場合(室内温度20度)】

室内湿度60%
一枚ガラス :8度
ペアスマート:-16度
室内温度70%
一枚ガラス :12度
ペアスマート:-8度
室内温度80%
一枚ガラス :15度
ペアスマート:2度

【室内温度と結露発生外気温度の比較(室内相対湿度60%RH)】

室内温度が20度で相対湿度が60%の場合で比較した場合、一枚ガラスでは、外気温が約8℃になるとガラスの表面の結露が始まります。一方、ペアスマートの窓の場合、外気温がー16度になるまで結露の発生を抑えることが可能という実験結果があります。
以上のことから、高い結露軽減効果を得ることができるペアスマート。結露の発生は、景色が見えにくくなるだけではなく、様々な障害をもたらします。例えば、カビの発生や結露によるカーテンや壁のシミの発生なども防ぐことができ、結果的に安全で安心な住まい環境作りを行うことが可能です。

住まいの断熱には、健康と深い関係が…

ある調査結果によると新築の高断熱高気密住宅に引っ越した際、断熱性の高い家に引っ越した人ほど様々なアレルギー疾患やアトピー性皮膚炎などの症状が改善したという結果が出ています。目のかゆみやのどの痛み、せきや気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、手足の冷えなどが含まれ、住いの等級が3等級、4等級、5等級と上がるにつれ、その改善率はアップしていきます。
断熱性の高いガラス窓は、住宅尾高断熱化には欠かせない要素の一つ。そのため、ペアスマートの窓にすることで住宅環境を整えることができ、結果的に住んでいる人の健康維持に大きな役割を示すものとなります。

ペアスマートなら省エネ効果も期待可能!

冬は暖かい熱を外に逃すことなく、夏は涼しさをキープすることができるペアスマートなら、結果的に光熱費の削減も可能となります。もちろん、光熱費の削減だけではなく、地球にも優しいエコな暮らしを送ることができるのです。
快適性をアップし、冷暖房費を軽減させることができる仕組みは、ペアスマートの場合、ガラスとガラスの間に断熱性能を高めるクリプトンガスが入っているためです。また、断熱性や日射遮熱性能を高めるためにガラスはLow-E膜がコーティングされており、省エネ性能も高める効果を発揮させています。
例えば、一枚ガラスとペアスマートの年間の冷暖房費を比較した場合
バルコニーが南向きの部屋で
年間冷暖房費
一枚ガラス :59,081円
ペアスマート:52,162円
となり、その差は6,919円と7,000円近い差でお得になります。
バルコニーが西向きの部屋の場合は
年間冷暖房費
一枚ガラス :62,394円
ペアスマート:54,438円
となり、その差は7,956円と南向き以上の差でお得になります。
この年間の冷暖房費を比較した結果からもわかるように、ペアスマートにすることで高い省エネ効果を実現させることができ、そして、快適に暮らすことができる住まいを手に入れることができるようになります。

室内にふりそそぐ紫外線をカット

紫外線は屋外だけではなく室内でも対策が必要なことはご存知でしょうか。室内にも対策を行わなければ紫外線は多くふりそそいできます。強い紫外線は肌の日焼けを生じさせるだけではなく、カーテンやフローリング、家具などの色あせの原因ともなります。そんな紫外線対策を行うことができるのもペアスマートの魅力の一つです。ペアスマートなら室内の明るさは維持したまま紫外線をより多くカットすることが可能に。その結果、明るい部屋で快適な暮らしを手に入れることが可能になります。
紫外線カット率を比較した場合、一枚ガラスでは約34%となるのに対しペアスマートなら約82%という結果となります。
このように紫外線はカットしたうえで室内の明るさをバランスよくキープしてくれるペアスマート。日射や暖房などの遠赤外線は反射する効果もあるガラスです。

ガラスにも安全、安心は大切!

ガラスにも安全、安心対策は必要です。
ペアスマートの防火タイプは、高い耐熱性を持ち火災時のリスクを軽減させることができるガラスです。割れにくいだけではなく、万が一割れても飛び取ることがなく安全なペアスマート。そのため、大きなケガも心配せずに済む安全なガラスとなります。
ペアスマートの防火タイプの素板には、特殊なエッジ加工と強化処理が行われています。それによって高い強度を実現させることができる耐熱強化ガラスを使用しています。通常時では起こらない衝撃などで破損した場合でも小さな破片となるため、大きなケガを予防する効果があり、万が一割れたとしても安心です。
ペアスマートの防火タイプは、防火性能が必要な開口部にも使用することができ、普通なら網入り板ガラスの使用が必要なところを網のない美しいペアスマートの防火タイプを使用することが可能です。ペアスマートの場合、網のない耐熱強化ガラスを素板としているため、網入り板ガラス同様の防火性能を維持させることが可能になっています。網のない防火ガラスとなるペアスマートを使用することで、網のさびや熱によるガラスの破損の心配もなく、快適に過ごすことが可能です。

ペアスマートの価格

ペアスマートにもいくつかの種類があり、価格が異なります。

【防火タイプ】

耐熱強化Low-E仕様 参考設計価格(円/㎡、税抜)
ガラスタイプが透明 :EG付67,200円/EG無61,900円
ガラスタイプが不透視:EG付75,000円/EG無69,800円

【非防火タイプ】

熱処理Low-E仕様 参考設計価格(円/㎡、税抜)
ガラスタイプが透明 :EG付59,500円/EG無54,200円
ガラスタイプが不透視:EG付67,400円/EG無62,100円
普通Low-E仕様 参考設計価格(円/㎡、税抜)
ガラスタイプが透明 :EG付39,900円/EG無34,600円
ガラスタイプが不透視:EG付47,700円/EG無42,500円

注意
本価格表は2020年1月現在の価格です。
メーカー希望参考設計価格には、消費税や現場採寸費。組立費、配送・取付費、交換したガラスの引取費等は含まれていません。

まとめ

旭硝子株式会社から社名を変更したAGC株式会社が販売しているペアスマート。
AGC株式会社では、ペアスマート以外もアルゴンガスを封入した高遮熱・断熱効果のあるLow-Eペアガラスとなるペアプラス。中空層に乾燥空気を密封した高遮熱・断熱効果のある標準タイプのLow-Eペアガラスとなるペヤプラス・エアなど、様々な商品を取り扱っています。
そんな、様々な商品を取り扱っているAGC株式会社が販売しているペアスマート。最大の魅力は防火ガラスでありながら、網が不要で見た目がスッキリな点となります。網が不要となるため、景色を満喫することができるほか、網のさびによるひび割れや熱割れなども気にせず使用することが可能。
少し価格が気になることころですが、冷暖房費を比較した場合の削減率を見れば、決して高価なものではないと言えるのではないでしょうか。快適で安全な暮らし。そして、住みやすい住環境を整えることができるペアスマート。スマートな窓リフォームを検討されている方に是非、おすすめの窓ガラスとなります。

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